手紙供養とは、皆さんの気持ちを綴った手紙を仏前に上げて、手紙に記された想いをお届けするご供養のことです。
参詣して供養したいけど、都合や距離があって参詣できない時などに執り行なう供養の一つです。
参詣して供養される際には、仏前に写真をあげて、供物を添えて、ご供養しているのですが、
それと同じ事をさせていただいております。
ただ、参詣しているか、参詣していないかの違いです。
参詣するということは、ご自身で来寺して心を持っていらっしゃる訳ですが、
参詣せずとも、心を込めて手紙に記せば、心を持っていらっしゃるのと変わりはありません。
ただ、その身でもって来たのか、手紙に託して届けたかの違いです。
供養の際も、お経を挙げて供養が終わってから、掲げた写真がお守りになるようにと、ご祈祷してからお渡ししております。
手紙供養の際も同様に、同封された写真をご祈祷してお守りになるようにしてから、返信しております。
ご家族での供養の際などは、一人一人が持ち歩けるようにと、それぞれが気に入っている写真が同封されていることもあります。
また、同じ写真が複数枚あって、同じ写真を家族で持ち歩くようにしているご家族もありますよ。
居間に飾っているもので、家族みんなを見護ってほしいとのことから、大きく引き伸ばした額付きの写真ということもありましたね。
お手紙だって、家族それぞれが便せんに記したものを同封してある時もあれば、
それぞれに可愛くあしらった手紙を封してある時もありますし、寄せ書きのような感じの手紙もあります。
封がしてあれば私は読みませんが、封がしてなければ、どのようなことを抱いているのかと気持ちを知る上で、
お手紙を読んでからお経を挙げるようにしております。
その方が、気持ちが伝わりましょうからね。
その後、お手紙はお焚き上げして、お写真を返信して、終わりになります。
読込供養となれば、「そちらでお経を挙げてくださ」ということになりますし、
手紙供養となれば、それに「手紙を添えてお経を挙げてください」ということになります。
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