ペットのお骨であれば、問題ありません。
人のお骨は埋葬法に従いますので、法律を遵守しなければなりません。
こんなことを言われたりすることがあります。
「動物のお骨を庭に埋めると家運が落ちる」「お骨を敷地内に埋めると不幸になる」
「しかるべきところに埋葬しないと悪いことが起こる」
庭に埋めると家運が落ちるのでは、多くの家に家運などないということになります。
なぜなら、太古の時代から地層を掘り返してゆけば、
どこを掘っても動物のお骨くらいあるのではないでしょうか(分解して見えていないだけで)。
生き物が死して、分解して、土になり、土から草が芽生え、草を食べる者あれば、それを食べる者あり、
上位の捕食者が死ねば、微生物によって分解され土になる。
こういうサイクルがあるのですから、土の上に家を建てたら家運が落ちるということになってしまいます。
お骨を敷地に埋めると不幸になるのでは、お寺や霊園業者はさぞ不幸な人生を歩まねばならず、
誰もする者がいなくなることでしょう。
お骨は「やっかいもの」となり、不幸の手紙みたいになってしまいます。
しかるべきところと言われても、大地は続いていて、本来は線引きや区分などありません。
私たち人間が利便上の区分を設けただけで、どこの土地から還っても、大地は続いておりますので、悪いことが起こってしまいます。
敢えて屁理屈を言っているのですが、迷信や流言に惑わされずに、素直に物事を考えてみてはいかがでしょうか。
お庭が好きだった子であれば、どこかに埋葬してあげて、木や花を植えたり、石を建立したりして、
供養してあげればいいのではないでしょうか。
想いを施されることは素敵なことですから、宜しいことかと思います。
もちろん、家族で話し合って貰う必要があり、勝手にして、反対されて、掘り返されて、なんてなるのは可愛そうですからね。
きちんと、家族で話し合い、どうしてあげたいのか、どうしたいのか、意見を交換しましょう。
その上で、「やはり敷地内はダメだ」というのであれば、あなたが大人になって一歩譲って、
お寺の敷地や霊園の敷地を選べばいいのですよ。
だって、大地に境はなく、その土地と続いているのですから。
人の心が境を生み出すのであって、目に見える土地に囚われなければ、どこから還っても同じ大地なのですよ。
ちなみに、私の実家の裏庭は小動物のお骨だらけですよ。動物保護をしていて、
自然に帰すことのできなかった子たちは、すべて庭に埋葬してきましたからね。
猫以上の大きさになると庭が狭いのでペット霊園にお願いしますが、猫以下の大きさの子たちは自宅の庭に埋葬してあります。
だからといって、不幸になる訳でも、家運が落ちる訳でも、悪いことが起こる訳でもありません。
人生は山あり谷ありで、良いこともあれば悪いこともありますし、幸せもあれば不幸もあり、
私の人生において、お骨の所為で何かが起こっているとは思えませんけどね。
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